無難な楕円、ROTOR 3D & Q-rings
新年早々、臨時収入があったので元日に勢いで IYH!
ROTOR 3D と Q-rings Aero(50/36T)です!
昨年ウィギンスが楕円を世界に広めたこともあって楕円チェーンリングはだいぶメジャーな機材となってきましたね(当社調べ)
基本的に SHIMANO 製品を使い続ける無難な機材選択をしている身なのですが
Q-rings と 3D クランクに関しては、互換性や変速性能等々、安心感のある機材になっていると思います。お値段もデュラクランク+α といった程度ですしね、160mm から展開という親切さも GOOD!
もちろん使うのはシマノ BB に対応している 24mm アクスルモデルです
さっそくチェーンリング込の重量を
デジタル秤なんてものはない!見切れているので完成図は左で。
重量 690~700g ですね。今までの FC-5750 から比べると軽量です、ちょっとだけ。
BB ありで 689g の FC-9000 と比べると軽量化マニアの人にはあまりオススメできないかな
エアロチェーンリングを選択した理由としては剛性高い分変速精度に期待が持てることと単純にカッコイイからです。
取り付けるとこうなります。傷つきまくった 57 クランクと比べるとグッと良い感じに。
エアロチェーンリングにカッティングシート貼りたくなりますね。そのうちやります
肝心のインプレですが…
走り始め:なんだこれ!加速感がいい意味で気持ち悪い!
5km くらい:あ、慣れてきたかな…
20km:普通、実に普通。真円だろこれ
こんな感じです。Q-rings のインプレは日本語だけで星の数ほどありますが平地に関しては本当に普通ですw
ただ使う筋肉が変わるのか若干サドルを前に出すといい感触に変わりました。感覚はすぐ慣れるのですが筋肉はそうでもないようで結構疲労がたまります。
スプリントやダンシングの評価は真っ二つに分かれるところですが自分は特に不具合を感じていません。むしろダンシングに関しては、下死点での必要トルクが少なくなるせいか非常に回しやすくなった印象を受けます。
自分のツーリング車のようなしなやかなクロモリフレームは下死点でさらに踏み込んでいる力をたわんで逃がしているような感触を受けますが、それと似ています。
Q-rings の特徴として入力ポイントをいくつか選択できる、という点があります。インナーアウター共に設定 3 が標準ですね。
そこで、インナーを山専用にする場合、入力ポイントを平地での下死点に近づける(設定 4,5)ことで、斜度による入力ポイントの変化に対応できるのでは?と思い実験をしてみました。
設定 3 は、アームが 4 時の時点で最高出力を出すことを想定しています。しかし、坂になった場合、ライダーの体は垂直を保とうとするため、結果的にバイクが体に近づくことになり、Q-rings の想定している入力ポイントより後に人間の最大出力が出ることになる(と思います)
そのため、入力ポイントを遅めに設定することでそのラグに対応しよう!ということです。
結果から言うと「自分の場合は」この設定は失敗でした。
なぜかというと、自分の設定しているギア比によるアウターとインナーの切り替えが、入力点のギャップが生まれる斜度以前で行われてしまうためです。
現在のギア比はフロント 50-36T(真円 52-38T 相当?)、リア 12-23T という設定になっています。
設定 4 による入力点の修正を効かせようとする場合、身体の傾きが一定以上出てくる斜度の坂を想定しています。(何%かは知りませんがどこかに切り替わる点があるでしょう、とりあえず X とします)
現在の自分の足とギア比では、50-23 の状態を経てからインナーに落とすような斜度でも斜度が X%以下であるため、十分な効果が得られませんでした。なんだかギクシャクしたトルクをかけている感覚です。結果的にインナーもアウターも設定 3 で落ち着きました。
雪もあってまだ峠では試せていませんが…
想定している効果を得るための手段としては、脚を鍛えるかスプロケのロー側を 25T、28T にしてインナーへの切り替えを遅らせることですかね…それでもこの理論が有効であるかは知りませんw
Q-rings 使用者でもインナー真円にする人がいるようですがなんとなくわかります。そもそも歯数が少ないとその分楕円の効果も下がりますしね。
インナーをO.SYMETRICとかRIDEAのような他の楕円にするという技も考えましたが未知数にも程があるしお金がかかるしでやめておきます
こういう実験が好きな人たちが好きな人達がちゃんと計算した上で色々やってくれると思いますので!w
平地を速く走るには良さそうでかつスプリントでも使えそうなのでそれだけで自分には十分!