自転車の転倒・落車による擦過傷を迅速に治す方法(グロ注意)

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※画像はイメージです

岬町クリテで派手に落車してしまいました。

幸い受け身が上手く決まりひどい捻挫や骨折は無く済みましたが、かなりの範囲に擦過傷が…

今までの経験値を総動員した結果、1週間で2mmほどの深さの手の平損傷を含む全身の擦り傷を治すことに成功したので、備忘がてら手順を記していきます。

※医学的根拠があるか怪しい部分も多数あります

基本的に湿潤療法+食事療法です。

細かい工夫で完治を早めます。

救急グッズ

擦り傷は受傷後速やかに湿潤療法を開始することが重要なので、レースにはいつも下記の救急グッズを携行しています。

最低限以上の内容と水場さえあれば、傷口からの液ダレを最小限にしつつ家までたどり着くことができます。

湿潤療法グッズはキズパワーパッド ジャンボサイズをはじめとして多数のメーカーから発売されていますが、自転車でよくある広範囲の擦過傷に対応しやすいズイコウ ハイドロコロイド包帯を愛用しています。

比較については以下の記事を参照。

脛で地面をグリップしたので湿潤療法グッズを比較するハメになった
/2016/01/05/blog-post_83.html

受傷直後~当日

一番大事。救護室で対応していただける分も一部ありますが、普通にガーゼをあてたりして湿潤療法以外の当て物をされた場合、剥がす必要があります

待機している関係者に感謝しつつ、面倒でも自分で傷あてをやりなおしましょう。

洗浄

まずは一心不乱に傷口から異物を掻きだします。

流水で洗いながら、傷口を直接手でこすって砂粒や泥を取り除きます。メチャクチャ痛いですが怪我の直後ならアドレナリンが出ているので意外と大丈夫です。痛いですけど。

ここを怠るとあとから感染症につながったり、皮膚の下に異物を埋め込む原因になるらしいので注意。

ドレッシング

要するに傷あてです。

薄皮一枚剥がれて滲んでいるような部分は、直接防水テープを貼ってしまって構いません。

広範囲にわたってピンク色の皮膚が見えている場合、ハイドロコロイド包帯を貼り付け、その上からそれより大きい範囲を防水シートで覆います。

浸出液が多い場合のために、防水シートの更に上からガーゼを当てておくと服の汚れが最小限で済みます。

ある程度収まれば、この状態で自転車にも乗れるようになります。

当日の夕飯

いつも以上にエネルギーを摂りましょう。

ビスケット・オリバのごとく、ワインとステーキのみで傷を塞ぐとまではいきませんが、タンパク質・ビタミン類・亜鉛・炭水化物をバランスよく多めに摂取します。レースしたんだしパーッと食べましょう。

寝る前に

ハイドロコロイド包帯は広範囲を覆える代わりに吸い取ることのできる浸出液の量が少ないので、当日は寝る前に交換が必要になることがほとんどです。

シャワーを浴びがてらすべての部分の傷について交換することをおすすめします。さもないとシーツを派手に汚すことになります。

また、当日アドレナリンが切れてくると疼痛で眠れない場合もあるのでその際はロキソニンなどの鎮痛剤を飲んで寝ましょう。食事については後述します。

回復期

怪我の翌日以降から完治までひたすら繰り返す内容です。

栄養

皮膚の再生に必要な栄養素は、タンパク質・亜鉛・ビタミン C・ビタミン Eです。

加えて、クエン酸が回復を促進します。

通常の食事に加えて、プロテイン飲みながら、マルチビタミン・マルチミネラルのサプリを飲んで、食品添加物のクエン酸を水に溶かして飲めばOK。毎晩このセットを忘れずに。

自分が使っているのはバルクスポーツ ソイプロ

ディアナチュラのアミノマルチビタミン&ミネラルです。クエン酸はたべられるものを適当にドラッグストアで。

推奨されていませんがサプリメントについては1日の所要量の2倍摂っていました。

クエン酸は今回初投入ですが、予想外に回復を早めてくれたようで前回のCX落車よりかなり速いスピードで傷が治りました。

ドレッシング材交換

落ち着くまでは1日2回ほど交換しないと液が垂れてしまいます。仕事や学校の昼休みに一度傷の様子を確認して必要であれば交換します。

怪我の箇所が多いと時間もかかるので、多目的トイレのありがたみがわかるようになります。

傷が回復して浅くなってきたら、交換頻度も2日に1回程度でよくなります。

剥がした際に表面がヌルっとせず、薄皮で覆われていたら完治です。

まとめ

上記の写真は怪我で1〜2mm削れていた手の部分の1週間経過時です。

もうハイドロコロイド包帯無しでも日常生活が送れるレベルまで回復しています。

ここはハンドルに当たる部分なので、完治前に自転車に乗るのは難しかったのですが、脚部や肩なら治療途中で自転車に乗っても良いと思います。

実際、私も治療中にレース出たことありますしね。

実際の治るスピードには個人差が出るとは思いますが、20台も後半に差し掛かってからこの回復スピードなので、実践して頂く価値はあるかと思います。

コケないのが一番ですがね!