WEBサービスを駆使して体調やトレーニングログを可視化しよう

TIPS
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活用せずともデータを残そう

距離・速度・心拍・パワー…自転車に乗っていると様々なデータを取ることができます。

サイクルコンピューターを使って距離・速度を測ってGPSログをアップロードするのはもはや定番ですが、心拍やパワーに関しては「使わないから…」と思ってデータを蓄積していない人もいるのでは?

以前はこれらのデータから色々自分で計算して、必要な指標(TSSやCTL)を出したり、ベースとなる心拍数やFTPを算出したり…とかなり面倒な作業でしたが、今日ではこれらのクソ面倒な作業は全てWEBサービス側でやってくれます。

結果として、トレーニング目的ではなくとも「自分は同年代でどれほどの能力を持っているのか?」「今回のライドの回復に必要な時間はどれくらいなのか?」など、活用方法を勉強しなくてもわかりやすいフィードバックが得られるようになっています。データがあればあるほどこれらは精確になっていきます。

※ペダリングモニターのデータのようにいつまで経っても定量的に活用できないデータもありますが、まずは気にせず溜めましょう

基本編:まずは運動時のログを貯める

これは、好きなサイクルコンピューターかスマートウォッチを買ってGPS・心拍のログを取るだけです。今から買うなら、Edge530以上のモデルを選ぶことをおすすめします。520以前のモデルに比べてハードソフト共にかなり進歩しています。

心拍計かパワーメーターがあると消費カロリーの数値が信憑性を帯びてきます。距離と体重・GPSログだけだと、やや信頼性に欠けます…

インプレは本体の過去記事と、MTB ダイナミクスインプレにて。

応用編:日常生活もモニタリングしよう

もしあなたがプロのスポーツ選手で、自転車に乗っていない時間は全て休息時間なら、パワートレーニングの数値や回復日数は既に信頼性のあるものになっています。

ただし、一般的には運動時に加えて平日の疲労(いわゆる仕事のTSS)があったり、日常生活にどの程度運動が組み込まれているかどうかは無視されてしまっているため、まだ現実を反映した数値とは言い切れません。

そこで、日常の運動や心拍を測って生活の全てを数値化できるようにしていきます。活動量計・スマートウォッチが役に立ちます。サイコンを持っていても必携です。

私が使っているForeAthelete45/45Sは、薄くて軽くて日常生活で使っていても違和感が少なく非常におすすめです。持っている人はApple Watchでもいいでしょう。

睡眠と安静時心拍とコンディション

sleepAndLowHeartRate
sleepAndLowHeartRate

睡眠時間と安静時心拍は、自分のコンディションを把握する上でかなり重要な数値です。経験上、これらが最もレース結果や体感的な調子の良さに関わってきます。

安静時心拍が高い(自分の場合は50に近づく場合)ときは慢性疲労している可能性が高いです。ベースラインとなる安静時心拍は人によって異なるので、自分なりの基準を見つけるためにも継続的に測っておく必要があり、スマートウォッチを付けた生活は欠かせません…

シクロクロスに限って言えば糖質消費が激しいので前日にドカ食いすると翌日のレースの調子がいいなんてこともありますが、それよりも心肺を含めた体調を整えるのは大前提。回復には睡眠が欠かせません。

sleepAndLowHeartRate
sleepAndLowHeartRate

週の平均睡眠時間が下がったら、忙しすぎを心配してもいいでしょう。

カロリー収支をモニタリングしよう

ここまで来ると、「1日に何kcal自分が消費しているか」能動的に何かを行わなくても自動的に算出されるようになります。

そうすると、次にやることは当然摂取カロリーの可視化です。UNDER ARMOUR社が提供しているmyfitnesspalを使うと、食材もしくはメニューから簡単に摂取カロリーを計算できます。

なおかつ、目標体重を設定することでGARMIN CONNECTやSTRAVAから消費カロリーをインポートできるので、一日の消費カロリーと摂取カロリーを比較して理想的なバランスになっているか毎日モニタリングできます。栄養組成目標も無料で設定できるので、タンパク質をベースに目標設定しています。

myfitnesspal
myfitnesspal

myfitnesspal
myfitnesspal

食事は毎日入力する必要があるので、なかなか面倒ですが頑張りましょう。自分はすぐ太るので危機感だけで頑張っています。

体重をモニタリングしよう

withings
withings

体重はwithings の body+をを愛用しています。

同期がBluetooth経由ではなく、Wifi経由なので一度設定すれば一々スマホとのペアリングを待たなくても体重計に乗るだけで記録がどんどんアップロードされていくので非常にお手軽です。

体重を記録するだけでなく、GARAMIN CONNECTや先ほど紹介したmyfitnesspalに連携できる点がミソです。タニタなど国内メーカーはどうにもこの点が弱いので…IFTTTに対応してくれれば何でもできるんですが、どうにもイケてない…

WEB 連携!

system_architecture
system_architecture

これまで挙げてきたサービスは全てWEB APIを使ってデータを単方向・双方向に連携できます。これで様々な数値が自動で別サービスに同期されて圧倒的な利便性を享受できます

  • withingsスケールで測った体重がStrava・GarminConnect・Zwiftに連携してFTP/kgを自動更新
  • GarminConnect/Stravaのアクティビティ消費カロリーをMyfitnesspalに連携して毎日のカロリー収支を可視化
  • GoogleFit/Apple Healthcareに健康情報をストック

各アプリで、「パートナーアプリ」「アプリ連携」「連携」などをクリックすると、それらのWEBサイトに飛んでそれぞれのアカウントでログインするだけでデータ連携を設定できます。中国系のサイクルコンピューターやスマートバンド・スマートウォッチはこのあたりが充実していないのが良くない点ですね…

Google fitへの連携はあまり流行っていないので、有志が作成したHealth syncというアプリを通しています。

strava
strava

mfp
mfp

nokia
nokia

connect
connect

health sync
health sync

Zwiftはいまお休みしているので入っていませんが、WithingsのHealth Mateからは直接Zwiftに体重を送って体重計に乗ったらZwiftの体重更新まで一気通貫!

人力での入力はMyfitnesspalの食べた食品品目のみ!これをサボったとしても運動するときのデバイスONと体重計に乗ることさえ忘れなければヘルスケア系のログを全て取ることができるようになりました。

いくらものぐさでな人間でもこれぐらいは続く…続きますよね?