GIANT CONTACT S SWITCH ドロッパーシートポストのインプレッション

REVIEW
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以前紹介したBrand-X ASCENDドロッパーポストの動きが悪くなった(上昇した状態でロックされない)ので、新しいドロッパーポストを探すことにした。

使ってよかったMTBパーツ:ESI Grips & Brand-X Ascend Dropper post | 幻想サイクル
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今では後継品のASCEND II が発売されているが、100mmモデルがなくなってしまった…

そのうえ、割引がほぼなくなっており2万円程度に実質値上がり。そのため、同価格帯の信頼あるメーカー…GIANTのドロッパーポストを使ってみることにした。

GIANT CONTACT S SWITCH

www.giant.co.jp
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購入したのは30.9×345×100mmのモデル。シートポスト系が自分のMTBとは違うが、シムで φ31.6にコンパチ可能。

ドロッパーポストの組付けにはトラウマがあったが、今回も工賃をケチって自分で装着することにした。ちなみにGIANTパーツのインストールマニュアルはグローバルサイトでDL可能だ。

www.giant-bicycles.com
www.giant-bicycles.com

ASCEND との構造比較

ASCENDと比較
ASCENDと比較

CONTACT S SWITCHの方が若干ユニット部分が短くできている。それ以外には特筆すべきメトリクスの差はない(どちらも100mmストロークだし…)

大きな違いは、ワイヤーの挿入方向。ASCENDはレバー側にタイコを固定する構造になっているのに対し、GIANTはドロッパーポスト側にタイコを固定する構造になっている。

ASCEND の装着方法

ASCENDのワイヤー固定構造
ASCENDのワイヤー固定構造

ASCENDは、ちょうどいい張り具合になるインナーワイヤー長を決め、それからワイヤーをカットしてイモネジでシートポストにワイヤーを固定する。

これが装着に関するトラウマの原因で、「いい張り具合」を確認するために仮固定・アウターワイヤーを送り出しながらシートポストを挿入して、レバーを引いて確認…とこの過程を何度も踏む必要がある。しかもシートポスト側はワイヤーは構造上数mmしか余らせることができず、引き直すたびにワイヤーをカットする必要があり大変に手間だった。

しかもアウターを送りだす際にシートポストからキャップが外れてはいけないというおまけつき。(これはCONTACT S SWITCHも変わらなかったが)

CONTACT S SWITCH の装着方法

GIANTのワイヤー固定構造
GIANTのワイヤー固定構造

GIANTのワイヤー固定構造2
GIANTのワイヤー固定構造2

GIANTはレバー側でインナーワイヤーの張り具合を調整するため、まずはインナーワイヤーを通しきってアウターワイヤーが外れないようにシートポストを装着し、レバーを固定してから思う存分インナーワイヤーの張りと長さを決められる。

レバー側ではワイヤーが張りだしてしまうが、レバーの向こう側になっているので、気になることはほぼないと思われる。

レバー完成時
レバー完成時

レバーの互換性について

自分はこれまでドロッパーポストのレバーは自由に変えられると思っていた。(Wolftoothなど、単品で出しているメーカーがある…)

しかし、今回比較した2メーカーの間では明らかにレバーの互換性がない。ワイヤーを通す方向が逆なのだから交換しようがない。どっちが一般的な方式なんだ?ということで調べてみた。

Wolftoothの製品は、レバー側はタイコではなくワイヤー固定だ。

www.wiggle.jp
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WT lever behind
WT lever behind

Brand-Xにはアップグレード用レバーがあるが、これは当然レバー側にタイコ。

www.wiggle.jp
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そのほか、RACEFACEもシートポストにタイコ前提に見えた。FOXは確信の持てる画像がなかったが、シートポスト側の固定部はASCENDと同様の構造をしているように見える。

どうやらこの部分はメーカーによってまちまちのようなので、ドロッパーポストのレバーだけ交換する際はタイコの位置に気を付ける必要がありそうだ。

動作

それなりに速くてスムーズ(当社感覚比)