中華パワーメーターインプレ第2弾 SIGEYI AXO(ROTOR110-24)インプレ

REVIEW
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独身の日特集で挙げていた中から自分でポチったパワーメーター。

スパイダー式のクランクに対して、MTBからロードまで非常に幅広いラインナップに対応するスパイダー式パワーメーターを製造している。ROTOR 3D24クランクでパワーメーターを新規で購入する場合はこのAXOか、Power2Maxになるのが現在の状況だ。

その互換表たるや、壮観の一言だ。

ROADクランク
ROADクランク

MTBクランク
MTBクランク

SIGEYI AXO スペック

  • 精度 ±1%
  • 300hバッテリーライフ
  • ANT+BLE対応
  • 自動気温校正
  • IP6/7防水

なるほど、スペックは立派である。特に自動気温校正に関しては非常にありがたい機能だ。

バッテリー持ちに関しても、公称から大きく外れてはいないと思う。購入後にバッテリー残量の警告がEdge530に出てきたのはほぼ2カ月後だった。

開封

unbox
unbox

内容物は本体と説明書・カラー変更用のステッカー・充電用ケーブルだ。

ケーブルはUSB-A toオリジナルマグネット端子。XCADEYのXPOWERと同じコネクタで、どちらのケーブルでも充電できた。

カラーステッカーはやたらパステルカラーが多く、あまり使いどころはなさそうだ…

colors
colors

取り付け・動作

取り付けのためには、3D24クランクについているスパイダーアームを取り外す必要があり、これは外すのに専用工具が必要。

純正工具は高いので、こちらもAliExpressで同時に購入した。チェーンリングでもお世話になっていたSTONE製だ。

専用工具
専用工具

クランクアームに通して、モンキーレンチなどを使って正ネジを緩める方向(つまり普通のネジ)で取り外す。

hard
hard

流石、古いクランクは固着が強く自転車向けのサイズのモンキーでは外れず…ひとまず手持ちの新グラフィッククランクに取り付けた(後日大きめのパイプレンチで取り外して事なきを得た)

装着
装着

装着
装着

充電中は赤ランプが点灯し、満充電になると消灯する仕様。公式アプリからもケイデンスやパワーが取れていることを確認し、ドキドキしながらファームウェアをアップデートしてみる。

App
App

画面を見ると分かる通り、アップデート中は充電状態でないとアップデート作業が行えず、アプリ側でもペアリングが切れるようになっている。意外と安全側に倒しており、XCADEYとの差を感じた。

最新ファームウェアでも問題なくGARMIN Edge530とペアリング完了し、パワー値とケイデンス値を送信してくれた。マグネットレスなのでフレーム側に何も加工がいらず、スパイダー式ならではのメリットとしてクリアランス問題も発生しないのがうれしい。

そして、故障

死んだ
死んだ

結論から言うと、水洗い(高圧)したら1回壊れて保証請求することになった。一応、直撃は避けて洗浄していたしケイデンス計測機能は壊れず、無線回りも故障はなく、ただパワー計測値が0Wから動かなくなった。

公式サポートに問い合わせると、サイコンのキャリブレーション値を見せろとのこと。レスポンスは休日にもかかわらず数時間で返信が返ってきた。素晴らしい。

error
error

校正結果が2になるのは、ハードウェアエラーらしい。(非常に稀な事例とのこと、ほんとか?)

水没なら電装系が全部やられて無線通信もできないと思うが、都合よくひずみゲージだけが洗浄で壊れたのだろうか…とにかく、保証交換することになった。故障当日はセラーと連絡が取れなかったので、公式ショップの100%オフクーポンをもらい、それで新品を発注するフローとなった。

交換品が来るまで1カ月ちょっと、交換はすぐに終わり、通信も確認…だが、洗車でどうなるかは未知数。ROTORクランクにこだわらず、4iiii がコスト的にも良いのではないだろうか…

元々の製品は返送しろとのことだったので、eパケットではなく小型包装物として送り返した。追跡できないのだが、あまり高い送料を払う義理もない。

SAL便やeパケットライトは現在利用できず、結局返品には正規の航空便料金が必要となった(それでも広州までは500円ほどだが)。

国際返品豆知識

国際郵便(メールではない)を出す際はWEB ポータルから事前入力することで、ゆうプリタッチから必要な書類が全て出力できるようになるらしい。

必要な局面は少ないが、知っているとだいぶ便利になりそう。そもそも、2021年からアメリカ行き荷物は手書きラベル不可になるそうだ。

また、返品時は、箱に大きく”Returned Goods”と書くことで返品扱いとなり関税がかからないようにするのがマナー。そもそも「課税通知書(CN22)にこの金額を書け!」 指示されるが深くはつっこまないほうが身のため。

その後(2021/11追記)

2020年シーズン後半から2021年シーズン前半にかけてシクロクロスレースで元気に活動してくれている。ペアリングが途切れることもないので、旧世代ROTOR用のパワーメーターとしては中々優秀なのではないだろうか。

懸念の高圧洗浄も、何度か経験させたが今のところ問題は起きていない。

その後2023年版

シクロクロスでボロボロの3D24クランクとともに使い倒しているが、一向に壊れる気配はない。

SSCX兼、予備用に買い足したくらいだ。これからも長い時間お世話になりそうだが、バッテリーがリチウムイオンなので寿命はそこになりそうだ。