マキタ電動ポンプのポンプヘッドを改造して、ヒラメ横カムと米式チャックを共存させる
今年の初めに、マキタの電動ポンプを購入してヒラメの横カムを装着した。
厳密な空気圧管理を要求されるシクロクロスの現場で非常に役に立ち、ヒラメ横カムを使うことで装着も簡単で実に運用しやすかった。
ご存じ、調整もできてバルブを壊す心配も少ない優れものであることに間違いないのだが、ホースに直接ヒラメ横カムを装着しているので、米式バルブへの互換性を失うというデメリットが発生していた。
米式との共存
正確には、ヘッド内のパーツを入れ替えることで米式バルブにも対応できるのだが、時間がかかる上に細かい部品を扱うことになるので、簡単とはいい難い。
スポーツサイクルの大半の用途は仏式バルブで事足りるのだが、 チューブレスタンクへの注入やビード上げで大量のエアを送り込む場合は米式バルブが必要になることが多い。
また、自転車とは離れるがクルマのタイヤも米式バルブだ。せっかく電動ポンプをもっているのだから、自分でメンテナンスできる部分は簡単に調整できるようにしておきたい。クルマもタイヤの空気圧は大事だ。
自分の場合、チューブレスタンクは注入側が仏式バルブのTopeak Tubibooster Xを使っているので心配ないが、市場を見渡すと仏式入力のチューブレスタンクは少数派だ。
米式共存改造
ヒラメ横カムの恩恵は受けつつ、米式バルブにも使えるようにする…
いきなり結論になるが、エアホースを途中で取り外し可能にし、ジョイント部を米式バルブチャックでつなげることで、この条件を満たす構成とした。アイディアを教えてくれたみどりさんに感謝。
実物を計測したところ、マキタの10Vバッテリーを使うMP100DZのエアホース内径は6mm程度だった。
このホースに適合する米式バルブチャックと、米式バルブに対応した延長ホースを購入して、取り付ける。そして延長ホースの先端をぶった切ってヒラメ横カムを装着すればよい。
今回はAmazonでとにかく安いものを調達した。
作業まとめ
作業はなんてことはなく、数分で終了する。
注意点としては、空気漏れがないようにしっかりバンドを閉めたり、ほつれ防止に火で末端を炙ったりすることを忘れないようにすることだろうか。
動作確認では、米式チャックをしっかり奥まで差し込まないと内部のピンを押せないということはわかったが、すぐに気が付く上に、米式バルブ側を使うこともあまりないのでこれでよしとした。
この改造自体は、各社の電動ポンプでも同様に実行できるし、なんなら電動ポンプは本来米式バルブに対応していることが多いので、延長ホースを買うだけでも良いかもしれない。
クルマと自転車、両方に役立つツールが作れて幸せだ。